▶▶▶浮気相手に生まれた子供は同学年 #1はこちらから
▶▶▶前回の話 #14はこちらから
豆のプチ家出
仲間内のお祝いの席で、「わたしがいなけりゃ告白して振られちゃったけど、やっぱりゆる美に行ってた」発言をお酒の席でぶちまけた翌朝。
カゲオは頭が痛いと言って朝からシャワーを浴び始めていた。
いたって普通。
何もなかったかのような態度である。
あ~、昨日の爆弾発言については「記憶にございません」系で来るわけですね。
思った通り…。
シャワーを浴び終わり着替えるカゲオ。
わたしも出かける準備を始めた。
もちろんカゲオと出掛けるわけではない。
準備する私の姿を見て「どこか行くの?」とこりゃまた普通に話しかけてくるカゲオ。
「うん。」
「どこに行くの?一人で?」
オマエとではないことは確かだ。
モヤモヤを一晩中抱えながら寝たわたしはゆっくりとカゲオに伝える。
「昨日、わたしが居なければゆる美さんに行ったて発言覚えてる?」
「・・・・、・・・・。」
返答なし!
「コイツさえいなければ!って私のこと見ながら言ったの覚えてる?」
もはや、怖いくらいの笑顔を顔面に張り付けて言葉を発していたと思う。
「!!!・・・・・。」
一瞬カゲオの体がピクッと動いたがやっぱり返答なし!
「わたしはね、今妊娠してなかったら別れを選んだよ。」
カゲオの体がまたピクリと動き「ごめん…。」と小さく呟いていた。
「お酒入ってたし…あまり覚えてないけどごめん…。」
身長185cmの体がどんどん小さくなっていく。
「じゃ、わたしは出かけてくるので…。」
と許す許さないをハッキリ言わずにわたしはカゲオを1人残して出かけることにした。
「どこ行くの?!、誰かと一緒??」
玄関に向かうわたしを後ろから追いかけて来るカゲオ。
うざいな…。
「ちょっと1人になりたいので。」
「え?!どーいうこと?!帰ってくる?ちゃんと帰ってくる?」
カゲオの問には答えず行ってきまーすと挨拶を告げ玄関を閉めてやる。
もう帰って来たくないくらい、顔は見たくないけどね!!
今日は1人で考えて猛反省でもしてろ!!!!
▶▶▶浮気相手に生まれた子供は同学年 #16へつづく