▶▶▶浮気相手に生まれた子供は同学年 #1はこちらから
▶▶▶前回の話#9はこちらから
流されるままに…
カゲオの過去をすぐに受止めきれず一人パニック状態なわたし。
だけど、実家へご挨拶に来ている時点で
「やっぱり、もう少し考えさせてください!!!」と言えるはずもなく…。
正直どうしていいのか分からない。
「豆ちゃん、カゲオはこんなどうしようもない息子だけど大丈夫なの?」
と心配顔のお母様…。
いや、そんな。
真実を知ったばかりの状態ですので、何とも言えない。
だけどこの気持ちを正直にこの場で吐き出すなんてもっと無理がある!!!!
とても、とても頼りなく小さな声で…。
「はい、大丈夫です。」
としか言えなかった。
相手の親御さんを目の前に、カゲオの過去については今真実を知ったので結婚の話しはもう少し考えさせて欲しい。
なんて、言えるわけないじゃないですか。
私の返事にホッとしたのか、カゲオとお母様は明日のお姉さまの結婚式について盛り上がり始めた。
いや、最初に過去についてカゲオ本人から打ち明けられたときに詰めとくべきだった。
はぐらかされて、本当のことを言わなかったとしても例えケンカになったとしても問い詰めるべきだったのかな…。
でも、カゲオ自身はどうなんだろう?
結婚を決めた相手に対して真実を隠して話すのは、誠意がないような気もしない…。
今更考えたって遅すぎるけど…。
付き合い始めて3カ月…。
カゲオの人間性というか…弱く嘘つきな面が垣間見えた瞬間だった。
このときにもっと冷静に判断できていたらな~なんて…ときどき今も考えてしまいます。
「豆ちゃんも明日の結婚式参加したらいいじゃない!」
ニコニコ顔でお姉様の結婚式に誘ってくるお母様。
え?!あ…もう家族的な扱いをしてくれてるのか…?
嬉しいけど複雑…。
「服はこっちでも売ってるお店あるから買いにいけばいいよ!」
と優しく微笑みかけてくれるお母様のお誘いを断ることなんてできず、私は複雑な気持ちを抱えたまま結婚式に参加するのでした。
いや~、結婚願望の強めの時期に暖かい結婚式に参加しちゃうとさ~…。
迷いなんて吹き飛びますよね。
言うてもお付き合い3カ月の私たち。
脳内お花畑変換により、「そんな彼を支えて受止めてあげれるのはわたしだけ!」
…ってなっちゃいました。
本当に付き合い始めの3カ月で重大な決断をするのは避けるべきでした。
▶▶▶浮気相手に生まれた子供は同学年 #11へつづく